6人に1人「もう限界」 県外避難者アンケート

6人に1人「もう限界」 県外避難者アンケート

共同通信110410】東日本大震災発生から1カ月を前に、被災地から県境を越えて 避難した160人を対象に共同通信が実施したアンケートで、6人に1人に当たる18%が自宅から遠く離れて避難生活を続けることを「もう限界」と回答し た。不安なことは生活費や仕事が多く「眠れない」など精神的なショックが続いている人が半数を超えた。

 福島第1原発事故が収束しない中、先が見えない避難生活の疲れや憤りを訴える声が多かった。当面の生活費や就労の支援のほか、帰宅が実現する時期のめどや補償方針を示すなど、被災者が生活再建の青写真を描けるような支援が急がれる。

 アンケートは4~8日、各地の避難所や公営住宅を訪問するなどして実施。回答者の内訳は福島県から逃れた人が145人、宮城県12人、岩手県3人。

 県外避難に耐えられる期間は「1カ月、もう限界」が18%、3カ月が17%、半年14%、1年10%だった。 「休職し、生活費が入らずに過ごすのはそろそろ限界」(仙台市から福岡市、30代女性)、「知人宅に世話になるのは1カ月が限界」(福島県南相馬市から北 海道釧路市、50代女性)、「先が見えず途方に暮れている」(福島県浪江町からさいたま市、20代女性)などの声があった。

 不安なことを三つ挙げてもらうと「お金(生活費)」が53%で最多。職を失った人が多く「仕事」50%が続き、他は「住まい」40%、「残した家や財産がどうなるのか」30%、「自分や家族の健康・病気」28%、「子どもや孫の教育」25%。

 震災による精神的なショックが続いている人は55%。「地震や津波の夢を見る」「ストレスで帯状疱疹(ほうしん)になった」「テレビで津波の映像を見ると気分が悪くなる」といった訴えが相次いだ。

 地元自治体と連絡が取れず、情報が入らないという人は43%いた。「(仮設住宅の申請など)地元の状況がつかめない。情報が一番ほしい」(南相馬市から東京都内、40代男性)との声も。

 一番の望みは「家に帰りたい」「元の生活に戻りたい」が圧倒的に多い。「原発が収まってほしい」(福島県いわき市から千葉県成田市、60代男性)「故郷に残った孫の笑顔が見たい」(宮城県気仙沼市から札幌市、60代男性)「行政は健康上の問題や補償をはっきり説明して」(いわき市から長野県軽井沢町、30代女性)などの意見が寄せられた。