福島県福島市 「官民一体で「地域所染」 不安解消へ“まず行動”」

官民一体で「地域除染」 不安解消へ“まず行動”

側溝の泥を取り除いたり雑草を取ったほか、通学路の洗浄などに汗を流した渡利地区の除染作業
側溝の泥を取り除いたり雑草を取ったほか、通学路の洗浄などに汗を流した渡利地区の除染作業

福島民友110725】福島市は24日、周辺地域と比べて放射線量が高い同市渡利地区で住民と行政が一体となって取り組む実験的除染をスタートさせた。27日まで行い地区全域を除染する。主な除染箇所は側溝、通学路、宅地。除染の効果だけでなく、行政がどこまで主導し、住民はどのような取り組みが可能か役割分担を探るのが狙い。この日の除染作業の参加者は官民合わせて3800人。地区の参加希望者は町会単位で募ったが、放射線量に対する不安感や「できることから始めるしかない」との意識を反映するかのように3400に上る住民が早朝、結集した。
 同地区は市が先月行った全市一斉の放射線量測定で、最大毎時3.83マイクロシーベルトを測定。8月上旬ごろに策定する市除染計画の参考にするため、除染の優先順位が高い同地区をモデルに実施した。住民たちは早朝から集まり、各町内会に分かれて作業。自粛が続いていた側溝の土砂上げや草刈り、歩道の掃き掃除を行った。
 熱心に除草していた主婦(73)は、「ここは子どもたちが毎日学校に通う道。これで安心とは言えないが、少しでも低くなれば渡利に住んでいられる」と話す。
 この日は、地区内の小学校2校の通学路のうち、放射線量が比較的高く、児童の利用頻度が高い通学路計約1.5キロを市と業者が、回転ブラシが付いた路面清掃車やブラシで洗浄した。