宮城県仙台市 「浸水深い地域は集団移転 東部地域で説明会」

浸水深い地域は集団移転 東部地域で説明会

仙台市が東部沿岸地域の復興策の検討状況を報告したまちづくり説明会=20日午前10時10分ごろ、若林区の六郷中体育館
仙台市が東部沿岸地域の復興策の検討状況を報告したまちづくり説明会=20日午前10時10分ごろ、若林区の六郷中体育館

河北新報110821】仙台市は20日、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた東部沿岸地域で、町内会ごとに復興施策の検討状況を報告する「東部地域まちづくり説明会」を始めた。安全性が確保できる浸水の深さを設定し、それを超えた地域について集団移転を進める考えを示した。
 若林区の六郷中体育館で開いた説明会には、藤塚町内会の約150人が参加。市は、津波浸水シミュレーションによる分析状況を解説した。
 今後の土地利用と建築制限の基本的な考え方については「学術的には、浸水の深さが2メートル以下なら安全性が格段に高まるとされる。市内の目安は今後、検討する」と述べるにとどまった。
 市が念頭に置く防災集団移転促進事業の概要や、2013年度に供給を始める災害公営住宅の整備方針も説明。質疑応答では「また住宅を建てれば、前の家の残債と農機具との三重ローンになる」「被災前の価格で土地を買い取ってほしい」といった意見があった。
 宮城野区の宮城野体育館でも同日、港町内会の約90人が参加した説明会があった。住民は「仙台港背後地を代替地としてほしい」などと指摘した。
 市は当初、今月中に建築制限の具体案を住民に示す予定だったが、津波浸水シミュレーションの作成が遅れ、9月中旬以降に先送りした。説明会は31日までに計21町内会を対象に開催する。