宮城県仙台市 「「100万人の復興元年に」仙台市長施政方針」

「100万人の復興元年に」仙台市長施政方針

河北新報120204】奥山恵美子仙台市長が、市議会2月定例会で表明する2012年度施政方針の概要が固まった。「100万人の復興元年」と位置付け、「新たなふるさとづくり」「未来へつなぐ安全なまちづくり」「東北の元気づくり」を柱に2年目を迎える震災復興計画を加速させる。100億円規模の予算で「仙台経済ステップアッププラン」を展開。中国からの貸与が決まったジャイアントパンダの受け入れ準備に入る。

 新たなふるさとづくりは被災者の生活再建が主題。津波被害が出た沿岸部の集団移転、地滑りや地盤沈下が多発した丘陵部の宅地復旧を推進。被災者の生活設計相談や就労支援といったソフト面にも目配りする。

 安全なまちづくりでは、指定避難所に備蓄物資を増強し太陽光発電装置を配備する。地域防災リーダーの養成、防災教育の充実で仙台モデルの構築を目指す。津波防御の要となる県道塩釜亘理線のかさ上げ費用約10億円を当初予算に盛り込み、緊急輸送道路の整備も検討する。

 東北の元気づくりでは、大型経済施策で復興のけん引を図る。中心商店街対策として東北の観光と物産を集約する「東北復興交流パーク」を開設し、アーケードの一部の掛け替えに乗りだす。JR仙台駅東西自由通路の拡幅工事と併せ、駅周辺の装いを新たにする。

 復興特区制度の活用で、次世代エネルギー産業の誘致、農地の大規模化と6次産業化に力を入れる。「地域ビジネスマッチングセンター」(仮称)による地元企業の販路拡大にも取り組む。

 パンダは「東北の子どもに夢を与える復興のシンボル」とし、八木山動物公園(太白区)の再整備計画を見直す。復興事業で財政需要が膨らむため、現行の「行財政改革プラン2010」より踏み込んだ対策を吟味する。